【サイズ】
高さ:約18cm
胴径:約23cm
蓋径:約12cm
自然釉の流れが見事な、薪窯焼成による大型壺(蓋物)です。
土味豊かで、炎と灰が生み出す景色が大変美しく、力強い造形の中に静かな趣を感じさせます。
底部には作家刻印があり、現代陶芸作家による一点制作と考えられます。
釉薬は黄緑〜灰褐色に変化し、焼成位置による窯変が明瞭に現れています。
素地には荒土が用いられ、古信楽・伊賀の伝統を踏まえた作風です。
空間に映える存在感で、ギャラリーディスプレイにも最適です。
古伊賀の水指や花入には、ヘラ工具を使用した「山道手」と呼ばれる波状の文様や格子状の押し型文様が装飾的に施され、一対の「耳」が付けられ、また、整った形に手を加え歪ませた破調の美が見られるなど一つ一つが個性的な作品となっています。
古伊賀の器肌は高温で焼かれることによって、降りかかった薪の灰が緑色のガラス質となり、また、灰かぶりや黒い焦げ、山割れを生じる。何れも自然の窯変の結果に見えるが、実は、最初からそうなることを想定して焼かれているのです。
焼き締めの肌合い
赤く燃え盛る色を映した火色の小石まじりの肌合い、水気を帯びた伊賀焼の器に料理を盛り、酒を注げば緑色のビ-ドロが映え、味までも引き立てます。
伊賀に耳あり、信楽に耳なし?
中世の時代、伊賀焼は信楽焼と同じ擂鉢や甕、壺などが焼かれていましたが、17世紀初めの桃山時代になると伊賀焼は信楽焼と明らかに区別される作品が焼かれました。この時代の伊賀焼の茶陶の水指や花入の特徴として意識的に「ゆがみ」や「へこみ」を作り、ヘラ工具で波状の線を描き、「焦げ」や「緑色のビードロ」を付け、左右に一対の耳と呼ばれる装飾が施されることがあり個性的な造形をしています。一方、この時代の信楽焼には、こういった作為性や装飾性が少なく単純な造形のためこう言われました。
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